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読書感想文:気持ちが暗くなる本 [プライベート日記]

落ち込んでいるときに読んではいけない本だった。
「交流百二十日」 元・大阪地検特捜部長 大坪弘道著
                 文藝春秋    1,400円+税
勾留百二十日.jpg

村木厚子・厚生労働省局長らを郵便不正事件で逮捕、捜査した結果
主任検事の証拠改ざん(フロッピーディスク日付改ざん)によって上司である
大阪地検特捜部 大坪部長・佐賀副部長が犯人隠避容疑で逮捕された
検察史上初の大事件。

その大坪弘道元部長が逮捕する側から逮捕される側となり、大阪拘置所に
拘留されていた百二十日の記録。

最高検が主張していることと、大坪元部長の主張していることどちらが
正しいのかは僕にはわからないし、それは裁判所が判断することとして、
大坪部長によれば、自分は最高検に検察の存在を守るために濡れ衣を
着せられているだけだ・・・とのこと。
で、身に覚えのない罪で検察幹部の職をはく奪されて拘置所に百二十日
拘留された。その間、どれだけ悔しくてみじめで情けなくて辛かったか・・・
という内容。

この本、読むと間違いなく気持ちが暗くなります。
「特捜部長はなぜ逮捕されたか」という意味深なサブタイトルに興味を抱いて
買ったのですが、筆者が部長本人だけあって客観的な解説が全くなく、
被害者感情を延々とつづっています。
全308ページで読んでよかったと思ったのは、219ページくらいから始まる
大坪元部長のかつて一検察官としての仕事内容についてくらい。
いくつかの大きな事件や記憶に残る事件などが書かれていますが、実際に
取り調べられる側か検察側でないとわからないことが書かれています。

大坪元部長は今現在も全面無罪を主張して最高検察庁と争っています。
大阪地裁でで公判中。今年の3月にも判決が出るそうです。

あまり本を読まないのですが、次はどの本を読もうかね。

 
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